斎藤は素なんだろうが、咲は少しむきになって言い返す。 「まぁ咲乃くん、落ち着いて下さいよ」 「べ、別に俺落ち着いてるしっ」 「のわりに声がでかいぞ、咲」 3人の会話に耳を傾けるのをやめ、俺は窓の外へと視線を移す。 選挙が間近だというのに、この生徒会は何も変わらない。 メンバーの入れ替えはないと、みんな思っているのか。 そう望んでいるのか。