そんな言い合いをしてるところに、最上級に不機嫌な零会長。



零会長、生徒会はどうしたんです?



なんて、とてもじゃないけど聞けなかった。



「仲良しするのは勝手だが、俺の邪魔はするな」



最後にそう言い残して、零会長は私に背を向けた。



今まで聞いた中でも、1番冷たい声だった。



それはきっと、沢口先生がいるからじゃない。



私に、向けられたもの。



邪魔、してしまった。



心臓が痛くなって、泣きたくなった。



「たっく零のヤツ、もっと他に言い方があるでしょーよ」

「……沢口先生」



零会長の背中を見ながら、ため息をついている沢口先生を呼ぶ。



「ん?」

「今日、送ってもらえますか?」