私は得意気に言った。 「だって…つまらないでしょ?」 「は?」 「いつも可愛いより 時々可愛い方がいいでしょ」 先輩はため息をついた。 「黙ってて」 私の制服に手が触れる。 ビクッ… 体が反応した。 「体は素直だな」 先輩は意地悪く笑った。 「…意地悪…」 絵の具のほのかな匂いにゆっくり目をつぶった。