教室に戻るといつもなら一言言ってくれるのに今日は何も言わずに席に行ってしまった



「萌乃?」



あたしの一番の親友である水野 紗奈[ミズノ サナ]が声をかけてきた


「紗奈…」



「波人君となにかあった?」



「波人は悪くない…あたしが悪い。」



「え?あ、とりあえず座ろ?」



あたしは自分の席に座った。紗奈は目の前の席に座った



「紗奈…バイトの話したよ?でも、メイドまで言えなかった…」



「…隠し事なしだもんね~波人君可哀想~」



「言えば楽になるけどむりだよ…」



「自分でまいた種でしょ?後処理までしっかりね?」



そう言って紗奈は席に行ってしまった