最強姫と炎の王子

ムルメは無類の酒好き。


シルフィーが考えたのは、ムルメが酒の数を

数えるフリをして嘘をついたのかと考えた。


だか、ムルメが来る前に数がおかしくなったらしい。


とすると、誰かが盗んだようだ。


ムルメは関係なくないとは思うが、事件性があるようだ。



「そうか。犯人はまだ探してるようだな。」


報告書を見ながらシルフィーはつぶやいた。


「ですが、シン様。その後にも減ってるんです。」


店主は困ったように店の奥を見た。


そこは店の裏手に続いているようだ。


そこからレイが出てきたものだから店主は


見開き、驚いていた。


口をパクパクして、声が出ないようだ。


「あれは私の守護者だ。心配ない。」


シルフィーとレイを交互に見る店主。


手元にあった水を一口飲んでいた。