最強姫と炎の王子

シルフィーは扉を閉めながら振り返った。


「先日伺った者について聞きたいのですが」


店主はシルフィーを見て、扉を見た。


「へぃ。で、でも扉…何故……?」


今この店は開店前で施錠がしてあった。


にもかかわらず、シルフィーは開けた。


店主は驚きで質問にも答えられずにいた。


「…あ、あぁ。扉は開けさせてもらった。

私は能力者協会のシンという者です。」


ようやく店主は話の内容を理解し始めた。


店主は店のイスに案内し、自分も座った。


「この前、たしかムルメ様でしたか、いらっしゃいました。

酒の入った樽がある日数が合わなくなりましてね
依頼しました。」


つまり、事件の解決のために協会に依頼したらしい。