「……。」
そうだ。私は喋らないことにしたんだった
大人しく助手席に乗って結斗との時間を減らそう
結斗もあまり助手席とか気にしない男だろうし
無言で助手席に座った
何か結斗に鼻で笑われた気がしたけど無視しといた
いつの間にか沙織の家の前についていた
いつ見てもでかい家だ。
「結斗さん。ありがとうございました。じゃあ真琴、また明日ね。」
私は笑顔で頷き、沙織を見る
よし。私、喋ってない
沙織には悪いけど…
それほど私は結斗にムカついたんだよ!
「あ、結斗さん。いじめすぎはダメですよ!」
沙織は不気味なほど笑顔で言うと私をちらっとみて車から降りた

