長かったようで、あっという間だった夏休み。すでに学校は通常授業が始まっている。 さすがに身体がついていかない。 「じゃあここの和訳を… 堂々と寝ている中平くん、お願いしますね。」 それは私だけじゃないみたい。 クラスメイトのほとんどが、諦めて寝ているか、起きようと頑張りつつ頭を揺らしているかのどちらかだ。 堂々と寝ているのはサッカー部の中平くんだけじゃない。