「巧~!!!」 だいぶ距離のある場所から、由里香の声が響いてきた。 2人並んだ由里香と綾人が大きく腕を動かして俺を呼んでいる。 …元気な奴らだな、まったく。 俺は、疲れた身体になかば無理やり力を入れて立ち上がった。 仕方ない。行ってやるか。 「なんだよ…。」 「ねぇ、今度の休みに3人で遊びにいかない?」 「先輩、行きましょ~よ!」 …俺、そんなんのためにここに呼ばれたのか?