っても、1生徒の私がどうにか出来る問題じゃないけども。 「由里香先輩…?」 「ん?なあに?」 「いや、なんでもないっす。」 「何よ。気になるじゃん。」 「すいません。」 先生に頼んでみようかな。 ま、無理だって言われるのがオチだろうけどさ。 「もうすぐ夏休みだね。」 「そうっすね…。」 高校2年生の夏のハジマリ。 青い空に、もくもくとした雲がプカプカと浮かんでいた。