「お久しぶりっす、先生。」

「ははっ。ずいぶんスッキリした顔してるな。
これからのお前自身の陸上人生、ちゃんと見えたか?」





やっぱり。

中島先生は、わかっていたんだ。
きっと…高校の先生だって、わかってる。いや、絶対か。





「…はい、やっと。
俺を陸上部に誘ってくださったこと、本当に感謝してます。」

「田中がそんなこと言うなんてなぁ…。明日は槍が降るかもしれね-な。」

「先生…ひどいっす。」



けど、本気で感謝しているし、誰よりも尊敬している。