「綾人の本当のジャンプで勝負したいってさ。頑張らないとね!」 由里香先輩もそう言ってくれてるし…もう逃げている場合じゃない。 いつまでも跳べないんじゃ、陸上を続ける意味だってない。 「…はい。」 「お、なんだなんだ?俺も仲間に入れてくれよ。」 負けてやらね-よ、佐々木。 俺を本気にさせたことを後悔させてやるからな。待ってろよ。 「ふふ、綾人いい顔してる。」 「だから、俺も仲間に入れてくれってば。」 「…巧、黙って。」