分かってる。


違うんだよ。


気付いてた。



けど
怖かった。



自分が陽一君が
死んでしまう原因を
作っていたと

認めるのが
どうしようもなく
怖かった。


僕に100年間
生きる希望と
生きる楽しみを
与えてくれた

陽一君を



僕は僕が生きる形で

陽一君が
生きれるはずだった
残りの人生を

全て
奪ってしまった。





陽一君の
笑顔を奪って

自分の命を
優先してしまった、

あの時から

気付いてた。




本当はそれにも
最初から
気付いてた。


陽一君はいつか

自分の優しさで


自分の身を
滅ぼしてしまう、

そんな気がしてた。





ごめんなさい。



でも
違うんだ。




僕はただ、

陽一君と
一緒に居たかった。





本当に
それだけだった。