移動教室のため、美砂と二人で廊下を歩いてた。


「キャッ…」


ドンッ…。私は不良にぶつかってしまった。



「いってーな!!!ふざけんなよ!!!」



「ひゃぁ!!!ご、ごめんなさぃぃぃ」



「誤ってすむ問題じゃねーんだよっ!!!」



殴られるッ…。



反射的に目を閉じてしまった。



でも、殴られなかった。



目を開くと、ぶつかってしまった不良が見えなくなっていた。



「ぇ…???」



「女の子に手ぇ出しちゃだめやろ???」



男の子が立っていた。



カッコカワイイ。アイドル系の顔立ち。



「うるせぇな、どけよ!!!俺はこいつにようがあんだよ」



「ひぃッ…」



睨まれた。



「だから、どけっつってんだよ!!!」



不良が男の子に殴りかかった。



ガシッ…



「ばかやね。あんたも」



男の子の目は、冷たいものへと変わっていた。



「なぁ、そんなに殴られたいのか???んじゃ、放課後まってろやぁ!!!!」



不良が言った。




「ふっ…上等や。受けて立ったる」




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