大好き先生

「おまえたちわかりやすすぎ」

そういってにのは私の頭をポンポンってした。

「にのは…反対?」

「ん?何が?」

「私たちが付き合ってること…」

「俺は人を好きになるのは自由やと思うよ」

「ありがと…」

キーンコーンカーンコーン

「呼び出して悪かったな!急いで教室戻れ!?」

「は〜い、にの!」

「じゃあな」

私は、ダッシュで階段を駆け上がり廊下を走った。

教室に入って時計を見ると授業開始1分前。

「セーフ」

「お疲れさん」

そういって心愛が手を振った。

「疲れた〜」

「にの何の用事だったの?」

「私と誠のことばれちゃったみたい(笑)」

「ちょっ…笑い事じゃないよ!大丈夫なの?」