「なに言ってんの?!アハハッ!!3限目は…………
服装検査でしょ?」
私が言った瞬間、彼が固まった。
「あのさ、嘘はいらないから!話してみてよ」
なるべく普通に、普通に彼に聞く。
普通にしとかないと彼を殴りそうなくらい悔しいから。
きっと彼には彼なりの理由があったんだ。
「星野陸。それが俺の名前」
「ほしの…りく?」
「S大学二年」
頭が真っ白になった。私の知ってる彼は年上じゃない。
今まで教えてくれなかった名前なのに。
その名前が嫌だった。
「星野は……私の元カレの名前だよ?」
「…………」
「ねぇ」
「…………」
…………なんで??

