恋オモイ




入ったら入ったで何となく気まずい。

最初らへんは屋上の広さと気持ちよさに感動していた。

でもそれになれると他に楽しいものは特になくて困る。


あいつはずっと空ばっかり見てるし。


昼休みなんだし友達とでも楽しめばいいのに。友達いないの?って思うくらい空に釘付け。

『ねぇ、名前は?』


こいつに何となく興味が沸いたから、不思議な感じがしたから聞いてみた。


『……教えない』


『なんでよ。名前くらい教えてくれても減らないでしょ』


『でも嫌だ』


『……じゃぁ私も教えないから』


『別にいいし』





―――――