恋オモイ




笑うしかなかった。

二人は幼なじみで、仲良さそうで。最初から私の入る隙間なんてなかったんだ。


「ミドリはどうしたいの??相沢と別れんの??」

梨佳ちゃんは頬杖をついたまま言う。

「諦める??」

奈々子は不安そうに言う。


「諦める諦めないとかじゃないんだ。…好きなのを辞めるの」


私が言うと二人は視線を再びこっちに向ける。私も視線を合わせた。

‘辞める’

‘辞めたい’


だって辛いから。

「いいの??」

奈々子が遠慮がちに聞く。私は「うん」とだけ答えた。


「そした合コン行くぞ!!」

梨佳ちゃんが携帯を上に上げて声を上げる。

「いい男探すよ!!」


「……うん」

そう言ったあと何でか涙が出てきた。