相沢くんが喫茶店を出ていってから30分。
私のオレンジジュースはもう無くなって相沢くんのコーラは氷が少し溶けていた。
――相沢くんは忘れ物なんてしてない。
――私に嘘ついたの??
――違う。だって相沢くんは
「ミードリ♪」
ぽんと肩を叩かれて私は「ひゃっ」と間抜けな声を出してしまう。
「奈々子、梨佳ちゃん??……なんで制服なの??」
私の言葉通り奈々子と梨佳ちゃんは制服を来ている。
「なんか呼び出されたー。私と奈々子は生徒会じゃん??」
「……ミドリは何してんの??」
そう言われて言葉が詰まった。
「……相沢くんと…」
そこまで言うと梨佳ちゃんの眉がぴくりと動く。

