照れながらも手を繋いでくれた相沢くん。
私もなんだか恥ずかしい。
「れーと!」
少し離れたところで私たちに指を指して言ったのは紛れもなく未央ちゃんだった。
そして、その横には男の子が立っている。
――未央ちゃんの彼氏……??
駆け寄ってくる未央ちゃんと彼氏らしき人物。
「何か用??」
「れーと冷たい!!幼なじみに対してそれはないよっ!……ねっ?充!」
未央ちゃんは隣の男の子に問いかけた。
「……未央はうるさい」
充…と言われた男の子は面白そうに答える。
「何それ……って……れーとが手繋いでる!!デートだっ!」
未央ちゃんがそう言ってから相沢くんは私の手を離した。

