いつも〝ふたり〟だと思ってた、
ちっぽけなアタシがそこにいた。

アタシは台所に行って
コップ一杯の水を
イッキに飲み干す。
ノドがかわいてしかたがない

汗をかいたせいなのか
あの時の
乾きからか分からないけど―…


アタシはあの時、
生まれて初めて
ひとりぼっちになりたくないと思った。

本当は独りぼっちの隣に
アタシがいたんだと
分かった時
アタシはしがみつくしかなかった。


もし、今あの時と
同じことが起こっても
きっとアタシは
同じことをするだろう―…


テーブルには
アタシのご飯がのていた。
もう一度コップに
水を注ぐ。

アタシは眠れそうもなく
ダイニングに腰をおろして
ご飯にかけてある
ラップをぼんやりと眺めた