「先ほど、葵くんが神崎先輩を探しに行きました…
連絡はまだ来てないのですが…」
「雨宮さん…」
彼女がこんなに不安そうな顔をするなんて珍しい…
いつも強気だけれど中身はやはり、普通の女の子たちと同じなのでしょう…
僕としても亮也の事が心配で仕方がない
この状況…
どうしたら良いのでしょうか?
雨宮さんの方に視線を向けると彼女は自分の手を握り締め、こう言った
「…しかし、だからといって
私が何もせずにただぼーっとしていても、事態は変わりません
此処にいる私達だけでステージの準備をします!」
…っ!!
まったく…
末恐ろしい人ですね…
あの不安気な表情はどこにいったのやら…
いつもの凛々しい生徒会長に戻っています
ただ泣いて待つだけのお姫様ではなく
自分自身の力で王子様のところまで行く
…いや、王子様ではなく
さしずめ四人の騎士とでも言うところでしょうか?
そんな僕たちのお姫様(生徒会長)
きっと彼女だからこそ、僕たちは彼女のためにがんばれるでしょう
そして、僕たちを唯一夢中にさせる存在
見た目とか偏見とかすべて取り払った
『雨宮優月』
という存在が…
私もいつまでもうじうじしていられませんね
「はい
分かりました。雨宮さん」
「相沢先輩は衣装の用意を
滝本先輩は私と一緒にステージの立ち位置の確認をします!」
「了解っ!!」
それぞれが自分の持ち場につき準備をする
私達もがんばるので早く戻ってきて下さいね…亮也

