やべぇ…


俺、生きてるか?



さっきの衝撃はマジで痛いぞ



左のわき腹がズキズキする…





「今後、さっきのような真似をしたら…

次は確実に殺(ヤ)りますよ?」



雨宮が構えをとって俺を見る




そう


さっきの衝撃とは
雨宮が右足の膝で

俺の左わき腹に思いっきり蹴りをいれたものだった



大の男が吹っ飛ぶ蹴りって、どんなんだよ…



「私はこれで失礼します」


ガラガラ…
ピシャンッ!



雨宮はそれだけ言い残すと、音楽室を出て行った



結局、素顔見れなかったな



あんな蹴りいれるなんて
よっぽど見られたくない…ってことか?



そう思いながら俺は床から起き上がり

蹴られたわき腹をさすりながら
帰り支度をした



いたたた…


冗談ぬきで痛い…

雨宮って本当に手加減って言葉を知らないな…



ん?

何だかコレも…


デジャブ…?







(って!おいっ!!

作者!!
この話のどこが【放課後に響く甘い旋律】なんだ!?


題名と内容があってねぇじゃねえかあぁぁぁぁ!?)




そんな東條の嘆きと共に

東條直人と雨宮優月の甘辛い?放課後の時間が
終了したのでした