すると

東條はニヤっと笑うと


「雨宮
人にものを頼むときは

『お願いします』

って言わなきゃダメだろ?」



!?

なっ何をコイツは…!!

東條なんかにお願いをするなんて…

間違っても絶っ対しません!!


それほど屈辱的なことはないですからっ!!



心の中で思いきり叫ぶ


しかし東條はまた人の心を読んだかのように


『違わないだろ?』


と、今までの中で一番甘い声で囁いてくる



「ふぁッ…///」


もうダメです…げ…限界…


「東…じょお…

やめて…くだ…サ…


お…ねが…しま…す」



途切れ途切れになりながらも

東條にお願いする


…東條にお願いなんて一生の不覚です!!

そうして、また
東條を睨み付けると

「う~ん

まあ合格かな?

どうせもう授業終わるし…」



そう言って私からスッと離れる


やっと解放され
私は力が抜けたのか机に伏せる


キーンコーンカーンコーン…


チャイムがなった



「よく、がんばりました♪」


ニッコリと笑う東條