~優月side~



今は昼休み

私と早紀は裏庭で昼食をとっていた


私はニコニコしながらお弁当のふたを開ける

ふふふ…何を隠そう今日のお弁当にはたこさんウインナーを沢山入れてきたんです
あの赤く魅力的な色
可愛らしくくるりんとした数本の足

ああ…すべてが素晴らしい

この世にたこさんウインナーを出した人は天才ですね…
さて、どのたこさんウインナーから食べてあげましょうか

そんな感じで私はお箸を構えつつ、目当てのたこさんウインナーに狙いを定める


…すると早紀が


「優月、話があるんだけどね…」


何故か頬を赤らめて聞いてくる


「ん?どうしたんですか、早紀♪」


たこさんウィンナーを前にしているため
とても機嫌がよくなり、ついつい語尾に♪がついてしまう…
キャラに合わないとか崩壊とか言わないで下さい
たこさんウインナーを前にした私のボルテージは抑えることが出来ないのです

…とまあ、私のたこさんウインナー講話はこれくらいにしておいて、しっかり早紀の話を聞かなくては…


「私ねっ…彼氏が出来たのっっ!!!!」


「へっ?」


予想外の発言におもわずお箸でつかんでいた
たこさんウィンナーを落としてしまった


「あ゛あ゛っ!!私のたこさんウィンナーがぁぁぁぁっ!!!」

good-bye私のたこさんウインナー…
私はけしてその尊きたこフォルムを忘れません…


「…じゃなくてっ!

早紀、彼氏が出来たって本当何ですか!?
彼氏要らないとか言ってたのに?」



たこさんウィンナー落下で相当のショックを受けた私だが、早紀の彼氏出来たよ発言にさらにショック(いや…それよりは驚きと言うべきでしょうか)を受ける