「で、本題だ
雨宮のリボンの事だが…何処で見たんだ?」
シワになったシャツをもとに戻しながら若干やつれた顔になった律はあ゛~…と言いながら答えた
「どこって言うより、人が持ってたんだよ
ほら…あの有名な"王子様くん"」
亮也、知ってるっしょ?
安易にそう問いかけられてるようだ
ピクッ…
告げられた言葉の中に入っていたあるワードに顔がひきつるのが自分でも分かった
「・・・・・今、なんて」
これ程、今聞いたことが間違いであってほしいなんて望んだことはない
自分の考えが間違っていればと願ったことはない
頭の中でそのワードと人物がイコールで結ばれようとする
「あーあ
つまんないの」
刹那、声が響いた
今、もっとも聞きたくない
会いたくもない
俺が最も苦手とする奴の声が
そしてその声が俺の頭の中のイコールを確実に繋いだ
「どうも。生徒会の皆さん」
振り返るとそこには生徒会室の入り口に背を預けながら、憎たらしいほどに綺麗な笑みをした人物が立っていた
「東條…直人…」
手に青いリボンとシルバーフレームの眼鏡を持ちながら…

