生徒会長の悩み事

~神崎亮也side~


「五月蝿い黙れ」


スパンッ!!


木ノ下の話を遮るように大声を出した律の頭を、俺は左の手でおもいきり叩いた


「って~…い、いきなり何すんだよ亮也!」

「何するもなにもないだろ
場の空気も読まずに大声をあげる馬鹿が悪い」


はっきり言って今までの空気は洒落にならないくらい重かった
息をするのもまばたきをすることでさえも躊躇うほどに…

それくらい重要な話なんだと思った
木ノ下もそれを覚悟して話してくれたんだ

だから…


「少しは場の空気を読め
いくら驚くことがあったとしても…今、この場だけでも落ち着いていろ」

「そんなんじゃねーよっ!!」

しかし律は心外だとばかりに反論をはじめた


「二人とも、取り敢えず落ち着いてください」


雲行きが怪しくなりかけたのをみかねて伊織が仲裁にはいる


「だから、違うって言ってんじゃん…」


律が呟いたのを最後にまた生徒会室に静寂が訪れる







「……何が違うんだ」


しかし暫くして、しびれを切らした俺は律にそう問いかけた



「…思い出したんだよ、オレ

カイチョーがいつも髪を結っている、青のリボンのありかを!!」


「なに!?
律、それは本t「本当ですか!?駄犬…じゃなかった…滝本先輩!!」

律が言ったことに驚き確認をとろうとする
しかし、俺が返事をするよりもはやく木ノ下が食い入るような身を乗り出してきた


「え、木ノ下ちゃん…駄犬って何「そんなことはどうでもいいですから!!何処ですか!?優月のリボン、何処で見たんですか!?」


物凄い剣幕で律の胸ぐらを掴んでる木ノ下にそこにいる一同が唖然とする


…いや、俺も駄犬って言葉すごく気になっているんだが
状況から察するに律のあだ名か何かだと思うのが妥当だろう
…それにしても木ノ下…お前、良いネーミングセンスしているな


「き、木ノ下ちゃん…く…るしっ…て」

「早く逝ってください!!滝本先輩っ!!」


このままではらちが明きそうにないので二人を引き剥がす

「木ノ下そのへんにしてやれ
それと、漢字違ってる」

今の話の流れでは"言って"であって"逝って"ではない


「あ…す、すみません
つい本音が…」


なにやら恐ろしい言葉を聞いたするが、何も聞かなかったことにしておこう


「げほっ…なんかオレカワイソウ…」


うちひしがれる律を見ながら俺は思った

律、お前木ノ下に何をした(絶対恨みか何かを買っている)