彼等に…本当の事を話す必要はどこにもなかった
優月の過去を知る人間なんてほとんどいないんだし…別に嘘をついてもよかったんだ
でも私は話した
私が話せるまでのことを全部…
それは少なからず私が彼等に感謝をしているからかもしれない
彼等との時間を過ごすたびに優月は感情を出すようになった
笑ったり怒ったり…他の人から見ればほんの些細な変化だったけれど、彼等と一緒にいるときの優月はとても楽しそうに見えた
だから知ってほしかった
これから優月に何かあったときのために…
悔しいけど…私じゃ優月を守るのに力不足なんだ
優月に何かあって私が駆けつけてからじゃ…遅い
それに…きっと優月の隣にいるべき人は…私じゃないから
私は優月の頭に手を置きそっと撫でた
「どちらにしても今は優月の眼鏡を見つけるのが先決ですね
この場合、人為的である確率が一番…」
高い。そう私が言おうとしたとき
「あぁぁあぁあぁぁああぁあぁぁぁあぁっ!!!!!!!!!」
駄犬(滝本律...先輩)の耳をつんざくような声が生徒会室に響いた
チッ…こいつだけ生徒会室から追い出しておけばよかった…

