生徒会長の悩み事






「優月っ!!!!」


「っ…ぁ…さ、早紀…ちゃ…」



生徒会室に飛び込むように入り優月の名前を呼ぶと
肩をびくりと揺らして震える声でこちらを見てきた


…会計の滝本先輩に背中をさすってもらってたみたいだけど…
すぐさま優月のそばにより、(滝本先輩から優月を引き離すことを忘れずに)抱きしめた


(滝本先輩は優月に近づく悪い虫No.1の人物だから個人的に好まない)←というか大っ嫌い



「さ…早紀…ちゃ、ん…」


…優月が私のことをちゃん付けで呼ぶってことは、それだけ精神が混乱しているということ



昔はよく『早紀ちゃん』って呼んでくれてたんだけど…

眼鏡を外したせいで精神的に幼くなっている


周りを見渡してみたが優月の眼鏡はどこにも見当たらない


おかしい…

優月は家以外では眼鏡を絶対に外さないのに

それに髪の毛だって…

これじゃまるで人為的に…



「木ノ下
着いたばかりで申し訳ないんだが…

説明をしてくれないか…?

木ノ下なら“何か”知っているんだろう?」


あ…そういえば此処、生徒会室だったんだ


あわてて顔を上げれば、生徒会の皆さんが心配そうにこちらを見ていた



…どう説明しよう


「優月…?」


まともな反応は返ってこないだろうと思ったけど、一応説明できるか聞いてみたが…

やっぱり何も言わず首を左右に振っただけだった



仕方ない
私が説明できるギリギリの範囲まで話そう

こうなってしまっては「何でもないですよ」なんて終わることも出来ないし…



「私自身、どこまで説明できる分かりませんが…

今から話すことは…絶対に公言しないでください」



一応、あなた方を信用してお話をするので…