~木ノ下早紀side~
創立祭が終わって、優月と一緒に帰る約束をしていたから電話を入れたのに…あのお馬鹿
なかなか電話に出ないじゃない!?
そ・れ・に!!
今日の生徒会企画のことも何にも言ってなかったし、いったい何考えてるのよ!?
挙げ句の果てに、やっと繋がった電話には副会長さんの神崎先輩が出るし…
優月ってしっかりしてるんだか、抜けてるんだか…どっちなのよ
あ~…兎に角、事情を聞いた方が手っとり早いかな?
「先程はすみませんでした
神崎先輩
それで…何故優月の携帯に神崎先輩が?」
神崎先輩は頭もいいし理解力もある
これだけ聞けば詳しく事情を説明してくれるだろう
『ああ…
そのことなんだが…』
…?
神崎先輩にしては珍しい歯切れの悪い返事だ
「どうかなさったんですか…?」
どっちにしろ、話を聞かないと始まらないし
黙っていても埒が明かないわよね
…それにしても神崎先輩があんな返事するなんて…
優月、生徒会室で寝てたりするのかな?
『なあ、木ノ下
木ノ下は…雨宮が眼鏡を外したとこを見たことがあるか?』
「…え?」
今、なん、て…
『いや、だから雨宮が眼鏡を…』
「優月、今眼鏡してないんですかっ!?」
『え、ああ…そうなんだが』
「眼鏡は!?
近くに眼鏡はないんですかっ!?」
『いや、それが…雨宮がいつもかけてる眼鏡がどこにもないんだ』
「チッ!
分かりました
私、すぐそちらに向かいます!!!」
『え、あっ、おい…』ピッ
まずい!
優月の眼鏡がないなんて!!
でもいったい何で眼鏡が?
兎に角!速く、速く生徒会室に向かわなきゃ!!!

