「もしかして…この音って携帯の着信音ですかね?」
そう言ったのは伊織だった
えっ…
あんなの着信音にする人いんの!?
「ん?ああ…雨宮の携帯だな
たぶん、コレだろ」
その後、亮也は机の上に置かれていたケータイを手に取りながら当たり前のようにそう言った
ちょっ!!
亮也、そんなあっさりと納得するなよ!!
つーか、えぇえぇ!!!?
カイチョーのケータイだったのかよっ!?
いったい何の言葉なんだよ、それ…
いまだに鳴り止まないその音をオレはただ聞くしかできない
「このセリフ…
日曜の朝からやってるアニメ『お弁当戦隊☆いただきレンジャー』のリーダー“たこウィンナーレッド”の決めゼリフだな」
お弁当、戦隊…?
唖然とするオレにわかりやすく説明してくれたんだろうけど…
うん、ごめんな
サッパリわからん
何よりカイチョーの着信音がコレなのと
その…お弁当戦隊?なんちゃらを知ってる亮也のことが理解できんわ
「律、なんだその目は…
俺の妹と弟が見てるんだよ
だから覚えてただけだ」
…あ、そゆこと
ちょっと安心した
ん?でも待てよ…
「カイチョーって妹か弟いたっけ…?」
「悪い律。その話は後だ
雨宮には申し訳ないが、この電話俺が代わりにでる」
しかしオレのさらなる疑問は一時中断され
亮也は鳴り続けるケータイの通話ボタンを押した

