『奇遇だな
俺もお前みたいな周りに愛想を振りまく、猫かぶり野郎は大っ嫌いなんだ
それと、見た目で人を判断する奴もな
さっきの女子は(確かにガリ勉に見えたが)…お前のいきなりの無茶振りを引き受けてくれた
次に会ったときはお礼ぐらい言うんだな』
そう俺が言ったとき奥の方から雨宮がこちらに向かって歩いてきた
どうやら話が終わって体育館に向かうとこだったらしい
雨宮は俺に気づくとぺこりと会釈をしてきた
俺もつられて会釈をしたところで東條直人が雨宮の存在に気づき“猫かぶりモード”で話し始めた
『雨宮さん先程は無理を言ってしまってごめんね
今、この先輩から聞いたんだけど僕の分引き受けてくれたんだって?
ありがとう』
爽やかに笑っている
さっきまで散々人を馬鹿にしていたのに…
やはりコイツは俺の嫌いな人種のようだ

