少しずつ、冬が深まり春が近付く 終わりはもうすぐだ。 二人で居ることが以前よりも増えて、その中でも静かに時の流れを感じていた。 わたしは少しだけ髪が伸びた いつもの縁側で、冬李はわたしの後ろに座る。 彼の手は優しく、優しく、櫛を滑らてわたしの髪をとく 髪は腰まで垂れるほどまでに伸びていて、冬李はそれを綺麗だと言った。 わたしは照れて顔を赤らめる それに気付いた冬李が優しく笑う 甘く、暖かなとき。 ただ、穏やかに緩やかに。 .