「はぁ？！良男のくせに何言って…」


『煩い。あんまり騒ぐなよ』


俺は亜美を押し倒す。


『どう？良男にこんなふうにされた気分は』


「………サイテーよ！

サイテーでサイアクな気分！」


『そうか。

それは良かった。

じゃあ…続き、しようか』


亜美にゆっくりと顔を近づけていく。

あーあ、俺、何やってるんだろ。


完全に自分、見失ってんじゃん。


そんなことに気づいちゃった俺は亜美から離れた。



『何？やっぱりやってほしかった？』


亜美が少し、淋しげな表情を浮かべるから。

だから、こんなこと聞いちゃったんだ。


聞かなければ良かった。

そうすればもう少し。

もう少しだけ今の不思議な関係のままでいられたのに。




「良男、順序ってもの、知らないの？」