『どう?うちの弟。
彼氏としてはつまんないヤツだと思うんだけど』
ベットに座っていた亜美の横に腰を下ろした。
「べ、別にそんなこと…!」
『そんなウソ、つくんだ?
遊んでばっかりの亜美にはつまんない男だと思うんだけど』
俺はそう言って亜美の長い漆黒の髪に指を通す。
自分でも呆れるほどに弟に妬いてる。
ホント、ダサイな。
「う、うるさいなぁ!
良男には関係ないでしょ!?」
『どーせ、コウスケも遊びなんだろ?』
「ほ、本気よ!」
『そんな動揺してたらウソです、って言ってるようなもんだぞ』
そう言うと亜美は黙りこんでしまった。
なんだ。
図星か。
やっぱりコウスケは遊びなのか。
すっかり安心した俺は
こんなめちゃくちゃなことを言い出した。
『なぁ…亜美。
コウスケが彼氏じゃ刺激の強いこともやってないんだろ?
俺が替わりに相手、してやろうか?』