『ホントだって。
なんなら亜美ちゃん本人に確認してみれば?
今、保健室行ったみたいだから』
ヒロはそう言って窓の外を指さす。
ちょうどこの教室から保健室へ通じる廊下が見える。
そこを亜美が歩いていて。
『お前のウソ、暴いてくるわ』
俺はそう言い残して教室を出た。
あの亜美が
俺の弟の彼女?
…………やっぱありえねぇーな。
だってコウスケは堅物で、
亜美みたいなタイプにコロッといったりしないはずだ。
それに亜美だって
コウスケみたいなの苦手なんじゃねぇの?
心の中で独り言を呟きながら保健室に向かった。


