あの頃、懐かしいあの頃、戻りたくてももう戻れないあの頃。 その夜、私は押入れの中から高校時代の卒業アルバムを取り出し、懐かしい仲間、学び舎を思い出していた。 何故だかとても胸が痛く、どきどきしていた。 “鼓太郎” 彼の名を口に出し、アルバムの中の彼を探していた。