「はあぁ……
 ……ひゃあ!」


ようやく唇を解放する。

深く息を吐き出したりんご。

その細い首筋に唇を這わせると、りんごは小さな悲鳴を上げる。

のぞける体をしっかと抱きしめる。



「や……やだよ……!
ウミトく……いやっ!」

りんごの叫ぶ声に、涙が混じる。

「やだよぉ……
 こんな……
こん……なの……
や…………」

次第にりんごの息が速くなる。

はっ、はっ、っと苦しげな息づかいに、声も出せないようになり……。

突然、がくん、と脱力した。

「……?
りんご……?
……りんご!」