俺は強引にりんごの頭を掴むように抱え込む。

ドアに押し付けて、左右にも後方にも動かせないように、がんじがらめにして、唇を重ねた。

長く、深く……くぐもったりんごの、苦しそうな息も無視して、むさぼり続けた。

自分で、自分をどうしていいかわからない。

ただ、決して、手放すまいと、がむしゃらに。

俺のものだという、確かな印を、刻みつけたい。

他の、だれにも渡したくない。