「聖フィールド学院というのは国立の幼等部から高等部、そして大学院まである学校のことです。結構有名なんですよ、この学校に通いたい人は毎年何万人もいますがその中で試験に合格し通うことのできるのはほんの一握り…。しかし貴女は特待生、なにもしなくても我が校に通う権利が与えられているのです。」

「そんなすごい学校の特待生になんでわたしなんかが…」

なんのとりえのないわたしに。
さっきだってさんざん自己嫌悪していて、特待生になんてなる理由はどんなに頑張っても見つからない。

「なんかじゃあ、ありません。貴女は、選ばれた人間の1人なのですよ。」

「え…?」