険悪執事





「美麗サン…………」



「ん?」




「好きです」




美麗サンと一緒に居るともっともっとと欲がたまってきた。




「………でも、私は城が好き………」




ズキンズキン




「美麗サン………分かっているんですよね?執事とお嬢様は」




「やめて!!!!」




……………。




「俺は美麗サンが好きです」



真っ直ぐ美麗サンを見た




「俺は美麗サンの執事でわありません。」




美麗サンは泣く




「苦しいっ………ゆ、恵人………っ………苦しい………」




ギュ




「俺は美麗サンを泣かせません。」




美麗サンはコクンと頷いた




…………知っていた




城サンが




見ていた事を
気配を消すのを忘れたんだろう…………


そこまで焦っていたと分かる