「ねえ、何の話?」
怜が帰ってきた。
舞の提案を聞くと大喜び。
「つーちゃんの家、久し振りぃ!楽しみだなぁ♪いつから、いつから??」
「私は夏休み入って、3日後ぐらいからならいいけど…。」
「じゃあ、3日後っ!楽しみだなっ」
凄い嬉しそうに話す怜を見て、からかうようにつかさが言った。
「あんたは、奏(カナデ)目当てでしょ?」
「え?ち、違うもんっ!奏くんは、そういう対象じゃないんだから!!」
「ふぅーん、本当か?」
つかさの言葉に、異常な反応を見せた怜。
奏って、誰??
すげえ気になるんだけど。
「怜ちゃーん。ちょっと来てくれるー?」
怜は翠っていう女に呼ばれて、行っちまった。
この隙に………
「つかさ、奏…って誰?」
「あらー、気になるの?」
つかさでは無く、舞が俺に言った。
「さっさと、教えろよっ」
「うーん、簡単に言えば~。つかさの家に居候(イソウロウ)してる子。怜のお気に入りの後輩なんだよね♪」

