「私は中学の時……。お金目当てで、私の周りにはたくさんの人がいた。
私自身を見ようとしないで、私の家柄を見て寄ってきた。
ある日、聞いちゃったんだ。
ずっと友達だって思ってた、ずっと側にいた子が悪口を言ってるのを。
軽い女だって……。
金目当てで寄ってんのも知らずに、ヘラヘラ笑って。
私たちのこと、友達だって信じちゃって笑えるってさ。
友達だと思ってたのに。
裏切られた……。」
話していたら、涙が頬を伝った。
無意識のうちに泣いてたみたい。
「そうと分かってからも…、一人になるのが恐くて………、精一杯気に入られようと仲良くしてた。
だけど、耐えられなくなって。
全て言ったの。
そうしたら、バレちゃった?って。
男に媚びうってる女となんか、金目当てでもないと仲良くなんかしてやんない、ってさ……。」
皆、言葉を失ってた
。
そりゃ、そうだよ。
もう私となんか仲良くしてくれやしない。

