「「お邪魔しまーす。」」
私達は階段を上がって、怜の部屋に入った。
「智も来てるから、入って。私、飲み物持ってくる。」
私たちとすれ違い形で、怜が階段を降りていく。
その間怜の部屋にいると、私は質問責め。
「よっ!!」
部屋にはもう智樹がいた。
「なあ、つかさっ!あの高級車からすると、お嬢様だったり??」
蓮のいきなりの質問に驚いた。
「お嬢様……、なのかな??自分でも分かんない。」
「ふーん。てか、つかさの家って何やってんの??」
「……。」
「つかさ??」
「……、言いたくない。」
「えっ!?」
「ていうより、あの車親のじゃないし。お祖母さまのだから。」
親の事は一切言いたくなかった。
この中で私の親の事を知ってる人は、一人もいない。
幼馴染みの舞にさえ、言ったことはない。
「お祖母さまって…。呼び方からしてお嬢様だろ!」
「そう、かな……??」
「…で、何で親の事は教えてくれないわけ??」

