容姿端麗6人組



俊がゆっくり寝れるように、私と俊のお母さんは廊下で待っていることにした。


「俊の意識が戻って、本当に良かったですね♪」

「ええ、怜ちゃんもありがとね?毎日欠かさずに来てくれて、大変だったでしょ。」

「そんな事ありません。俊の意識が戻れば、それで良いんですから。」


今日のこの日のために、毎日通ってた。

俊の意識が戻りさえすれば、時間なんて惜しくなかったもん。


「俊は幸せね。怜ちゃんから、こんなに愛されてるんだもの。」

「愛されてる…、ですか。」

「ん?どうかした?」

「いえ、何でもないです。私、飲み物買ってきますね♪朝から何にも飲んでなくって。」


その場を笑ってごまかして、自販機に向かった。


はぁ……

俊のお母さんになんか、相談できないよ。


俊が、私のことを好きかどうかなんて……


だって、不安なんだ。


告白してくれた。

だけど、自分の気持ちに気づくまで時間がかかって……

返事をしてなかったから。


呆れちゃったかな、って。