俊がゆっくり寝れるように、私と俊のお母さんは廊下で待っていることにした。
「俊の意識が戻って、本当に良かったですね♪」
「ええ、怜ちゃんもありがとね?毎日欠かさずに来てくれて、大変だったでしょ。」
「そんな事ありません。俊の意識が戻れば、それで良いんですから。」
今日のこの日のために、毎日通ってた。
俊の意識が戻りさえすれば、時間なんて惜しくなかったもん。
「俊は幸せね。怜ちゃんから、こんなに愛されてるんだもの。」
「愛されてる…、ですか。」
「ん?どうかした?」
「いえ、何でもないです。私、飲み物買ってきますね♪朝から何にも飲んでなくって。」
その場を笑ってごまかして、自販機に向かった。
はぁ……
俊のお母さんになんか、相談できないよ。
俊が、私のことを好きかどうかなんて……
だって、不安なんだ。
告白してくれた。
だけど、自分の気持ちに気づくまで時間がかかって……
返事をしてなかったから。
呆れちゃったかな、って。

