「凄いですね、ボランティアなんて…。現役大学生なのに。」
「そう?でも、楽しいんだよ~♪」
瑞希さんが、満面の笑みで言った。
大学一年生の瑞希さん。
美人で、優しくて……
やっぱり素敵な人だなあ。
「私、昔っから子供好きでさ。このボランティアの話聞いたとき、これだ!って思ったの。」
「ボランティアが、これだ!って?」
「うん。大学通って勉強して、毎日同じことの繰り返しでつまんないんだもん。まじ、うちの大学忙しくてさ。レポート出したり、研修授業があったり大変なの。ふざけんなって感じ~。バイトも出来やしない…、だからボランティアみたいな時間が決められてないものをやるしかないの。」
口を尖らして言う瑞希さんに、思わず笑みがこぼれる。
「えっ、何?私、可笑しいこと言った?」
「いえ…。ただ、純粋に可愛いなって。大人っぽくて明るいイメージなのに、意外な一面っていうか。」
私の言葉に、瑞希さんが顔を赤く染めた。
「やだ、/////怜ちゃんったら。」
「フフッ、瑞希さん顔赤ーい♪」
「もう、大人をからかわないの!」
「四つしか変わらないですよ?」
「四つもよっ!とにかく、からかっちゃいけません。」
わあ~
怒られちゃったっ。
でも、何か瑞希さんの怒り方可愛いなぁ♪
何でだろっ
なぜか怒られた気がしないよ。

