容姿端麗6人組



私は、次の日も…また次の日も……毎日通った。

学校帰りの短い時間なんだけどね。

けど、俊の意識は戻らなかった。


あれから、二週間がたった。


「俊っ、今日から文化祭の準備が始まったんだよ?楽しみだねぇ。一緒に回ったりしたいのに……、いつになったら目を覚ますの?」


こうやって毎日、話しかけてるんだ。


俊が事故にあった日、蓮が連絡をとってご両親が駆けつけてきた。

俊のお母さんは毎日来てるみたいで、私がお見舞いにくるといつも会う。


――ガラッ


ドアが開いて、キレイな女の人が入ってきた。


「あ、怜ちゃん。今日も来てくれたの?」

「はい♪」

「いつも悪いわね…。」

「いえ、私が来たくて来てるだけなので。」


見た目は若々しくて、二児の母だなんて思えない。


そう。
この女の人が、俊のお母さん。


「俊ったら、怜ちゃんが毎日来てくれてるのにね。こんな可愛い彼女ほったらかしといたら、バチが当たるわよ?」

「えっ!か、彼女だなんて……///////」

「あら、違うの?」

「違うんですけど、間違ってないというか…。」

「フフッ、怜ちゃんって本当に可愛いわね♪」


え~、どこが?

全く可愛くないでしょっ