容姿端麗6人組



「怜、その人誰?」


つーちゃんが、瑞希さんに視線を向けた。


瑞希さんは俊を助けてくれた人だってことと、俊の事故の様子を聞いた通りに話した。


「いろいろとお世話になりました。」

「いえ、そんな。」


つーちゃんは、丁寧に頭を下げて言った。


「俊の両親は?来てないみたいだけど……」


蓮が私に聞いてきた。

でも、私もそれ知らないよ。


「あ、ご両親なら。病院側が連絡とったみたいなんですけど…、繋がらなかったみたいで。」


瑞希さんが知っていたようで、説明してくれた。


「じゃあ俺、電話してくるよ。大学の方になら、出ると思うし。」

「分かった。」


さすが、蓮。

俊の幼馴染みだね。

こういう時、役に立つ。


「ま、俊が無事で何より。って言っても、意識戻ってないけどさ。」


つーちゃんが、俊の眠っている姿を見ながら言う。



俊、目覚めるよね?

まだ私、伝えてないよ?



俊が好きだって………



それに、告白の返事だって。


早く、目を開けてね?

私……毎日来るから。