容姿端麗6人組



――ガラッッ


いきなり病室のドアが空いた。


「つーちゃん、蓮。」


二人が息を切らして入ってきた。


「ハァ…、疲れた。」


つーちゃんが、病室の端にあるソファーに座った。

その横に、蓮も座る。


「二人とも、早かったね?」


病室が分かって、つーちゃんにメールいれといたんだよね。


「ほら、泣いてないじゃない。」


え?


「何だよ……、負けた。」

「私のが付き合い長いんだから、だてに一緒にいないのよ。」

「参りました。」


何の話ですか?

意味不明な会話が、繰り広げられてる。


「つーちゃん、何の話してるの?」

「怜が泣いてるか、賭けてただけ。」


私の問いかけに、平然に答えた。

しかも、悪びれなさそうに……


「えっ!?何それ~、酷くない?」

「そ?てか、蓮。奢りだかんね?」


蓮はため息をついて、「分かったよ」と言った。


「アハハハハッッ、面白いね♪怜ちゃんの友達。」

「もう、瑞希さん!笑うとこじゃないですよ。二人とも酷いんですから。」


こんな時に、私が泣いてるかどうか賭けてるなんて。