「蓮…、?」
「……好きだよ、つかさ。」
「ん、……」
私の唇と蓮の唇が重なる。
触れるだけでなく、
今度はさっきより甘いキス。
何度も何度も角度を変えて、どんどん甘くなるキス。
「ん、あぁ……ハァ…」
口の中に、蓮の舌が侵入してくる。
蓮のキスは、すぐに私を酔わせた。
それで、分かった。
やり慣れてるな、って……
「ふぁっ……」
私たちの唇が離れた瞬間、蓮が何か呟いた。
「蓮、何か言った…?」
「ヤダッ……」
ヤ、ヤダ???
何が?
どういう意味??
「ヤダ、って。何が?」
「つかさ、慣れてる。」
「慣れてる??」
「前も思った。つかさ、キス慣れしてる…。」
キス慣れって…
自分だって慣れてるくせに…
「つかさ?何で、そんな睨んでんの…?」
「別に。」
「めちゃくちゃ怖かったんだけど…」
「だって、私の事キス慣れしてるって言うから。」
「だ、だから?」
「自分だって慣れてるくせに、って思っただけっ!」
イライラしてきて……
つい、大きい声になっちゃった。

